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2006年2月10日

どめいん更新と昔話

一般の方には全く遠いお話ですが,ドメインの契約を更新しました。当t-nexus.comは,最初に契約したレンタルサーバの因果(後述)で,最大のレジストラであるNetwork Solutionsに直接登録しています。

で,他のスパムと区別がつきにくいメールで今年の12月に切れるという通知がなぜかもう来たのですが,5年契約すると1年タダでついてくるよ,という甘い言葉にのせられ,6年契約99ドル90セント。何もこんな円安の時に…とは思いましたが,1年2000円以下。単価としてはお求めやすいお値段かと。

# ちなみに,100年契約とかあるみたいです…。

しかし,延長した後にWHOISしてみると,「Record expires on 20-Dec-2012」という表示が。これには少々とまどい。そのころ,いったい何やってんでしょう? そもそも,今のようなインターネットが維持されているのか…。(世間的に「インターネット=Web」っていう世界が。)

何はともあれ,ドメインを取得・維持するためには,事実上レンタルサーバの契約を考える必要があります。以下,その際に昔起こった悪質なトラブルと,どのように切り抜けたか,今だからかけることを含め,いろいろと書いてみたいと思います。ネット上で見ず知らずの人と契約する際の教訓にしていただければと思います。

本サイトのドメインを最初に取得したとき(1999年末)は,ある業者(以下Kネット(仮名))にドメインの取得とサーバの契約をお願いしました。そしてすんなり,1週間程度でサーバ領域を含めて用意され,以後3年ほど順調に運営していました。しかし,2003年の夏,とある事情でレンタルサーバに重要な設定の変更を依頼しました。が,何度問い合わせても音沙汰ナシ。Webにある電話番号はどこにもつながらない。当初はサポートもそれなりだったので油断していましたが,ここに来て悪徳業者だったのか? 確かに,以前電話したときは秘書代行の窓口につながり,そこに文句行ってもどうしようもなかった記憶が…。ドメインの管理権はKネットが握っているので,このまま連絡が取れないと,ドメインごと一気に失うことになる…。これはまずい。

もはやKネットは無視して,サーバ自体を強制的に動かすしかない,すなわちレジストラのDNSテーブルを書き換えて,Kネットへ参照されないようにするしかありません。しかし,まずどこのレジストラに登録されているのか,さらにそのレジストラのアカウントがなんなのかも分かりません。正直,イヤな汗が出てました。

一つ目のどこのレジストラかは,すぐに分かりました。もちろん,.comはWHOISで容易に分かるわけです。しかし,アカウントは当然分かりません。困った。どうしよう? 日本の業者なら電話できるけど…英語で苦情いえればとっくにやってる。とりあえずメールしよう…と,「会社と連絡とれんから,アカウントにアクセスできるようにしてくれ」とか書いて送信。で,そっけない返事が来る。「アカウントとパスワードをちゃんといれてログインして,それからアカウント保持者の名前を変えて」。いや,ログインできないんですよ?「じゃー,FAXのフォーム送るから,そこに情報書いておくれ」。はいはい,送りますよ。「あんたのFAX却下。だって会社の代表者のサインないもん」。へ? 伝わってない? なんだこの禅問答は? なんとなく,「Kネットの社員がなんかへんなこといってる」ととらえられている予感。そこで「会社がドメインもってて,ボクはそこの客。会社がサポート放棄してドメイン更新できないので,アカウント奪取してくれ」みたいなこといってみる。「じゃー,次のフォームうめて,あんたのパスポートのコピーとあわせてFAXして」。おー,やっと通じた。しかし,ドメインの情報には確かに「SUSUMU TAKEUCHI」とあるが,その他の情報はおそらくNetwork Solutionsにはない(住所等はKネットのものになっていた)。パスポートのコピーでほんとに通るのか…。さらにフォームの英語よくわからん…。

数日後,無事にプライマリコンタクトのアカウントを奪取(ホルダー権限は移管できず)でき,新しく契約したレンタルサーバにシームレスに移行することに成功。見かけ上何もなかったかのように存続していた本サイトですが,2003年の夏,初めての修羅場をくぐり抜けていたのでした…(大げさ)。しかし,天は自ら助くる者を助くという言葉の通りか,レジストラのDNSテーブルを書き換えたまさにその直後,KネットのWebページにh1タグで味気なく「倒産」と表示され,多くのドメインと共に沈んでいきました(たぶん)。もしここまで引きずっていたら,本サイトは存在していなかったか,一定期間見えなくなっていたことでしょう…。

教訓: 安さで飛びつかない。サポートが確かかどうか,数回要件作って問い合わせるべし。異変を感じたらいつでも鞍替えできるよう,レジストラとレンタルサーバは別に契約すべし。

投稿者 たけ@ねくさす : 2006年2月10日 23:26

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