身にしみるお言葉

大学に関わるものとして、京大工学生はゆとり世代から学力低下のインタビュー記事は身にしみます。

なぜ工学部の人気が下がっているのか? いわく、

私はまずは先生方が学生と接してくれるよう求めています。(略) 学生とは意識的に顔を合わせてほしい。顔を合わせず、パソコンのメールで「ああせえ、こうせえ」では教育ではないと思うんですよ。

うーーん(汗)

しかし、究極的には、先生が魅力的かどうかなのです。それから研究内容が面白いかどうか。学生は先生のことを見て、博士課程に進むかどうかを決めるのです。原点は教授らが学生と向き合うことでしょう。

現在は、やはり魅力ある先生、魅力があるテーマが少ないのだと思う。そこを、大学が真摯に考えないといけません。

これは本当に身にしみて思います。僕も研究室を選ぶときは、研究テーマというよりは教員で選んでいました(教員7:研究分野3ぐらい)。ただ、今のほとんどの大学の制度では、どの研究室に行くかは運の要素もあったりします。したがって、能力がある学生であっても、結果的に大学に残るという選択肢が失われてしまうこともあります。もちろん、大学にとってみれば、優秀な学生を送り出す機会を喪失してしまうことになります。税金の無駄ですよね。



これを防ぐためには、魅力ある教員やテーマをそろえることが重要だという議論は確かに正論なのですが、難しいのは、学生から見たときの魅力、同じ研究者から見たときの魅力、国家的視点から見たときの魅力、あるいは海外から見たときの魅力はそれぞれ違うということです。すなわち、どの視点で組織作りをするのか、ということが問題になります。

中国みたいに、国の最高学府なんだから国家への貢献が一番、となれば話は簡単なのでしょうが、日本の大学では足下の学生の印象がかなり重要です。しかし、研究の魅力を伝えることは難しいわけで、結果的には魅力ある教員がキーポイントのような気も。

大学としては、一番早く手をつけるべき大切なことは、魅力的な教授を選ぶことに尽きます。魅力的な教授が就任すれば、およそ20年は教室を持ちます。

立場上ノーコメント。

いずれにしろ、魅力ある教員を生み出すためにも、大学の組織はもっと目的指向型、すなわち組織的必要性に縛られるのではなく、時代の要請や場合によってはその場の空気に応じて流動的かつフレキシブルであっていいと思う、今日この頃でした。

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このページは、たけ@ねくさすが2008年8月26日 17:11に書いたブログ記事です。

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