著作権保護期間は現在著作者の死後50年になっていますが,どうも欧米各国にあわせて70年に延長するとか言う話しが出ています。現状の死後50年ですらどうかとも思うし,ここで70年になったら青空文庫はどうすんだとか,同じ法律で保護されるソフトウェアなんて死後どころか5年も使われるか怪しいとか,一プログラマとして延長論に反対でした。しかし,中学生の頃より崇拝していた松本零士先生が執拗に延長論に賛成されているので,複雑な思いで議論の経過を見ていました。

しかし,vsまっきーあたりから印象が徐々に変わってきました。うーん,なんか感覚が違うと。その違いが以下の記事に明確に示されていたのでご紹介。




「自分の死後、家族の生活を守りたいと思うのは、作家もそば屋やうどん屋の主人も同じ。作家の遺族は著作権法で守ってもらえるが、そば屋やうどん屋の遺族を守ってくれる“そば屋法”や“うどん屋法”はない」という司会者の指摘に対して、松本零士はこう述べた。


「そばやうどんと一緒にしてもらっては困る。作家の作品は残るが、そばやうどんは私にも作れる」


2007年を斬る: 著作権延長論に物申す (ニュースを斬る):NBonline(日経ビジネス オンライン)より

その他,以上のコラムは著作者におごりがあるのではないかという意見を元に構成されています。確かに,何かを作って世間に出すと,それに対して異様なまでの愛着がわいてきます。が,それと同時に「それがなんぼのもんなんだ」という意識もわいてくるのが普通です。前者だけで意見を述べるのは,おごりととられてもしかたがないかもしれません。

とはいえ,名作は存在します。100年経っても味があるコンテンツは今後も存在することでしょう。そのようなコンテンツが生まれてくる環境をなくしてしまうことは問題ですが,これは権利の延長とは関係ないと思います。なぜコンテンツの消費速度が速まった今,欧米各国では権利の延長をしているのか。そこの本質を考える必要があると思います。

なんなら日本は逆に死後30年ぐらいに変更して,優秀なコンテンツが出てくる頻度が長期的にどう変わるのかを比較する実証実験を,今後100年ぐらいかけてやった方が,無意味な議論をし続けるよりも早い気がしますね。

トラックバック(0)

このブログ記事を参照しているブログ一覧: ©50-70

このブログ記事に対するトラックバックURL: http://www.t-nexus.com/opinion/mt/mt-tb.cgi/257

コメントする

このブログ記事について

このページは、たけ@ねくさすが2007年1月23日 18:08に書いたブログ記事です。

ひとつ前のブログ記事は「SoftBank 705NK(N73) レビュー: ハードウェア編」です。

次のブログ記事は「不治家」です。

最近のコンテンツはインデックスページで見られます。過去に書かれたものはアーカイブのページで見られます。

Powered by Movable Type 4.2-ja

Google Ads